野菜嫌いの子供にも、効率的に栄養補給!?栄養価がアップした「機能性野菜」とは?

昔と比べ、野菜の栄養価が低下していることが、しばしば指摘されるようになりました。そんな中、“栄養素を効率よく摂取できる新顔野菜”として、「機能性野菜」に注目が集まっています。「うちの子、野菜が嫌いで……」「小食なので、野菜のおかずを出してもたくさん食べられない」とお悩みの保護者さまにとって、ぜひチェックしておきたい存在といえそうですね。

ところで機能性野菜には、どのようなものがあるのでしょうか?成長期の子供にも役立つのでしょうか?代表的な機能性野菜をピックアップして、その実態に迫ります。

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そもそも、注目を集める「機能性野菜」とは?

近年、新聞や雑誌などで「機能性野菜」が注目されていますね。機能性野菜とは、本来は全く含まれない、もしくはごく微量にしか含まない成分を、何らかの技術を用いて高含有にした野菜のこと。少ない量でも従来の野菜より高い栄養を摂取できるとして、人気が高まっています。

代表的なものとして、村上農園の「ブロッコリースーパースプラウト」や、カゴメの「高リコピントマト」などが挙げられます。ドールも、機能性野菜シリーズ「ウルトラベジ」を展開。第一弾となる「機能性ブロッコリー」を皮切りに、「ウルトラベジ ミディトマト」などを発売しています。

大手商社も、新時代の野菜ともいえる機能性野菜に注目。三井物産が北海道のベンチャー企業・植物育種研究所と共同で、機能性タマネギ「さらさらゴールド」を発売したというニュースを見た方もいることでしょう。

機能性野菜の歴史は浅く、まだ分かっていないこともあります。ですが、子供にとって必要な栄養素が効率よく補えるなら、必要に応じて食卓に取り入れても良さそうですね。

成長期の子供にも役立つ?代表的な機能性野菜を詳しくチェック!

成長期の子供にも関係がありそうな機能性野菜を、2つ詳しく見てみましょう。

>>1:カゴメ「KAGOME高リコピントマト」

機能性野菜の草分け的存在ともいえるのが、カゴメが2007年に発売した「KAGOME高リコピントマト」。抗酸化作用があり、活性酸素を除去する効果があるというリコピンを、通常の1.5倍含んでいるそうです。

真っ赤なトマトは、見るからに栄養たっぷり。しかも彩りもよく料理も映えるので、子供の食事に積極的に取り入れたい野菜の一つです。トマトはビタミンCやビタミンEの他、意外なことに食物繊維も含有。さらに注目を集めているのが、トマトの赤色のもとでもあるカロテノイドの一種・リコピンなのです。

リコピンが注目されている理由は、「運動時に発生する活性酸素を消去する効果」が期待できるため。成長期にしっかり身長を伸ばすためには、運動が欠かせません。ただし、息が上がるような激しい運動をすると、酸素を取り込むことで活性酸素がつくられるため、注意が必要です。

活性酸素の特徴は、「強い攻撃力」。もとはといえば、体内に侵入したウイルスや細菌を退治するという、大切な役割を担っている活性酸素。ただし、その強さゆえに、増えすぎると身体にとってはデメリットが。大量の活性酸素が細胞膜を攻撃して、細胞膜の脂質が酸化。細胞が、栄養と老廃物の出し入れをスムーズにできなくなる恐れがあるのです。

活性酸素を除去するというリコピンを豊富に含む「KAGOME高リコピントマト」。成長期の子供の運動をサポートする機能性野菜として、活用できるかもしれませんね。

>>2:タキイ種苗「こどもピーマン(ピー太郎)」

豊富な栄養がありながら、独特のにおいが原因で「キライな野菜ランキング」に決まって入ってしまうピーマン。種苗メーカー大手のタキイ種苗では、独特のにおいを抑えつつ、従来のものよりビタミンCが約1.5倍、カロテンが約2倍も含まれている「こどもピーマン」を開発し、人気を集めています。

こどもピーマンの元になっているのは、メキシコで育つハラペノトウガラシ。このハラペノトウガラシ、肉厚でジューシー、生でも熱を通しても非常に美味しい品種なんだとか。ただし日本ではその強烈な辛さにばかり注目が集まり、食用としてなかなか浸透しませんでした。

同社は、メキシコ向けトウガラシを育成する過程で、たまたま“全く辛くない個体”を発見!「これなら、子供でも食べられるのでは?」と、研究・開発をスタートさせました。そして、クセのない「こどもピーマン」が誕生したのです。

同社が実施したアンケートによると、特にピーマンが苦手な子供世代でも、81.5%が「生で食べてもおいしい」と回答しているそう。一般的なピーマンとの相対評価でも、79.6%の子供が「こどもピーマン」の方が好きと回答したそうです。

こどもピーマンに含まれるビタミンCとカロテノイドは、どちらも丈夫な骨づくりに欠かせない栄養素。「うちの子はピーマン特有のにおいや苦みが苦手。絶対に食べてくれない……」という場合は、試してみるのも良さそうですね。

「機能性表示食品」という打ち出しが可能に!

ところで、機能性野菜については、パッケージにどのような表示がされるのでしょうか?

機能性野菜というのは、いわば世間での呼び名のようなもの。従来は、いわゆる機能性野菜が、パッケージで機能性をうたうことは許されていませんでした。ところが2015年4月、「食品表示法」が改正。新しく「機能性表示食品」制度がスタートしました。特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品に続き、第3のジャンルとして「機能性表示食品」という表示が可能になったのです。

機能性食品制度には、国の審査制度はありません。消費者庁が定めたガイドラインに沿って、事業者の責任において科学的根拠を証明し、しかるべき届け出をすれば、食品のパッケージなどで「機能性食品」と打ち出すことができます。

今までは表示できなかった効果や、あいまいな表現を分かりやすく表示できるようになるため、消費者にとって「選びやすさ」につながることも期待できます。

ただし一方で、国の審査がなく事業者の責任で表示がなされるため、「どこまで正確な表示がされるのだろう?」と、不安な面があるのも事実です。栄養価が高く、安全・安心な野菜を子供に食べさせてあげるためにも、今後の展開や新しい情報をきっちり把握したいものですね。

ちなみに、2015年6月現在、機能性表示食品として届け出があったのは、キリンのノンアルコール飲料「パーフェクトフリー」や、ロート製薬のサプリメント「ロートV5粒」など37商品。野菜の届け出はまだないそうです。制度自体が浸透するには、まだまだ時間がかかりそうですね。

頼りすぎず、賢く活用することが大事!

さて、機能性野菜そのものに話を戻しましょう。

機能性野菜は、研究開発にコストがかかっていることもあり、値段は多少高め。ですが、野菜が苦手な子供なら、機能性野菜を使って調理したものを食べることで、効率よく野菜の栄養分を摂取することができますね。

とはいえ、野菜に限らず、どんな食べ物でも一つのものだけたくさん食べても、あまり意味はありません。なぜなら、栄養素には「お互いにサポートしあってはじめて力を発揮する」という特性があるため。野菜にはそれぞれに、異なった栄養があります。特定の野菜だけに偏ることなく、必要に応じて機能性野菜も取り入れながら、バランスよく食べることが大事です。

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