野菜の皮やヘタを使う!?成長期こそ活用したい「ベジブロス」を徹底解説

育ち盛りの子供には、ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜を、いっぱい食べてもらいたいもの。ところが、野菜より肉が好きなお年頃。野菜を残しがちな我が子のために、細かく刻んでハンバーグに混ぜたり、野菜たっぷりのオムレツをつくったり……。野菜を食べさせる努力を、日々重ねている方も多いことでしょう。

そこで活用したいのが、最近注目を集めている「ベジブロス」。簡単に作れる上に、無理なく野菜の栄養を子供に摂らせることができますよ。ベジブロスの特長や自宅での作り方、活用法などを詳しく紹介します。

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まずはチェック!そもそも「ベジブロス」とは?

テレビや雑誌などでよく見かける「ベジブロス」。まずは、「ところでベジブロスって何?」というところから説明を始めましょう。ベジブロスとは、

・vegetable=野菜
・broth =だし

この2つを組み合わせた造語。つまり、「野菜だし」のことなんです。材料はいたってシンプルで、野菜の皮やヘタなどの“野菜くず”と水、少量のお酒だけ。弱火でコトコト煮出すだけで作れる手軽さも受け、またたく間に人気を集めました。

ベジブロスを考案したのは、料理家のタカコナカムラさん。アメリカ遊学中に食べ物を丸ごと食べる“ホールフード”の理念と出合い、感銘を受けたことがベジブロス誕生のきっかけとなりました。

研究を重ねた結果、1998年に「ベジブロス」が誕生。野菜不足を気にして、ビタミンサプリメントを利用する人が増えている現代。ベジブロスは健康志向の女性から高い支持を集め、数多くの雑誌でも特集が組まれました。

たくさんある!ベジブロスの主な魅力とは?

続いて、ベジブロスの魅力を探りましょう。ここでは、成長期の子供に焦点を当て、3つの魅力を紹介します。

>>1:成長を支える健康成分・フィトケミカルが豊富!

成長期の子供にとってうれしいのは、「ベジブロスの中には、フィトケミカルが豊富」という点です。

フィトケミカルとは、植物の細胞内にある機能成分。高い抗酸化力で知られるポリフェノールやリコピンをはじめ、健康に良い影響が期待できる物質の総称です。

成長期に身長を伸ばすには、適度な運動が必要になります。ただし、激しい運動をすると酸素を過剰に取り込むことになり、体内では活性酸素が大量に発生。体内で“悪さ”をする恐れがあります。

というのも、“活性”という言葉からも推測できるように、活性酸素のパワーはとても強く、大量の活性酸素は細胞膜をも攻撃。細胞膜の脂質が酸化して、栄養と老廃物がうまく出し入れできなくなってしまうのです。成長にも健康にも良くないのは、容易に想像できますよね。

活性酸素が発生するのは、運動時だけではありません。ストレスや睡眠不足によっても、発生することが分かっています。

成長期の子供たちは、慣れない受験や学校での人間関係などにより、思いのほかストレスを受けています。塾通いや深夜までのゲームで、睡眠不足に陥っている子供も多いことでしょう。活性酸素を除去して、すこやかな成長を促すためにも、フィトケミカルをうまく活用したいものですね。

フィトケミカルがたっぷり含まれるのが、野菜の皮や種、ヘタや根っこなど……つまりベジブロスの材料!加熱することで細胞外へ溶け出す特徴を持っているため、弱火でつくるベジブロスはフィトケミカルが豊富に含まれているんですよ。

>>2:特別な材料・道具がいらず、手軽に始められる!

成長期の子供たちは食べ盛り。食欲旺盛な我が子の姿を見ると、うれしさを感じる反面、どんどん増える食費に頭を抱えるお母さんも多いことでしょう。ベジブロスがいくら身体にいいとはいえ、作るために高価な道具をたくさん揃えたり、高級な食材を買ったりする必要があっては、躊躇してしまうというものです。

ところがベジブロスで使う材料は、「従来は当然のように捨てていた野菜くず」。たとえば、皮や種、ヘタ、ネギの青い部分など。普通なら切り落として捨てていたものばかりです。道具も、普段使っている鍋があればOK。身体に良くて、材料を無駄なく使えるのですから、一石二鳥ですよね!

>>3:複雑に絡み合った旨みが、子供の味覚を養う!

成長期は、味覚を形成する上でも大事な時期。複雑な旨みが溶け込んだベジブロスを味わうことは、大人に向けて味覚を形成する上で、大きな意義があります。

人間は本能的に、甘みと塩味、旨みを好みます。生まれてはじめて口にする母乳やミルクに含まれる要素だからですね。その後の食事の積み重ねによって、苦みや酸味などの味覚も形成され、複雑な要素が絡み合った美味しさを認識できるようになるのです。

味を知り、美味しいと感じられるようになるのは、何事も経験の積み重ね。多くの野菜の旨みが溶け込んだベジブロスは、とてもマイルドで深みのある味わい。野菜ならではの甘みや豊かな風味が溶け込んでいます。

カツオをはじめとした魚介類や、鶏ガラなどの肉をベースとしただしも、パンチがあって美味しいですが、またひと味違ったおいしさ。子供が野菜のおいしさを実感し、味覚を形成する貴重なきっかけになることでしょう。

簡単!自宅で作るときの材料は?

では、自宅でベジブロスをつくるには、どうすればいいのでしょうか?まずは基本的な材料を見てみましょう。

材料(1リットル分)
・野菜の切れ端・・・・・・・・・両手いっぱい分
・水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1300m
・料理酒・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1

基本となる材料は実にシンプルで、野菜くずと水、酒のみ。野菜くずは、どこの家庭にもあるような定番野菜の切れ端でOK。ただし、種類は多めに用意しましょう。種類が多ければ多いほど、それぞれの野菜が持つ旨みの相乗効果で、味に深みが出でます。「少なくとも5種類以上」を目安にしてください。

とはいっても、「どんなものを用意すればいいの?」と最初は迷いますよね。材料を選ぶときのポイントを3つお伝えします。

>>ポイント1:栄養価の高い「旬の野菜」をたっぷり入れる

子供の成長を願って作るベジブロス。できるだけ栄養豊富なスープにしたいものですよね。旬の野菜は栄養がたっぷり。皮やヘタの部分も当然ながら、たくさんの栄養を溜め込んでいます。できるだけ旬の野菜をたっぷり入れるようにしましょう。

ただし気を付けたいのが、キャベツやブロッコリーなど、アブラナ科の野菜。入れすぎると独特の風味が出るそうです。入れるなら、“ほどほど”を心がけてくださいね。

>>ポイント2:パセリの茎やセロリの葉など、“お役立ち食材”を活用する

子供に「おいしい!」と感じてもらうためには、香りや色も大事。そこで、できるだけ入れたいのが、香りづけに役立つパセリやセロリです。セロリの葉や茎の下の部分、パセリの茎など、もしあれば入れましょう。タマネギの皮も、準備できるならぜひ!味も色も美しく仕上げてくれる材料の一つです。

>>ポイント3:足りないときは、和風だしの材料を使ってもOK!

野菜くずが足りない場合は、煮干しや干ししいたけなど、一般的な和風だしの材料を使っても大丈夫です。

ただ、野菜くずは思いのほかたくさんあります。たとえば、長ネギの青い部分や、タマネギのヘタ、シイタケの軸など。もちろん、トマトやニンジンのヘタもOK。「あ、そういえばこれも使える!」と、試してみると楽しそうですね。

材料が揃ったら、作ってみよう!

使えそうな野菜くずが集まったら、いよいよ調理スタート!

大きめの鍋の中に水を入れ、洗っておいた野菜くずを入れましょう。ちなみに、煮込むことで栄養が溶け出すので、細かく切っておく必要はありません。そして、火をつける前に料理酒を。このひとさじが、旨みを引き出してくれます。

料理酒を入れたら弱火でコトコト、20~30分間煮ましょう。強火にかけると野菜が煮崩れてしまうのでNG。やさしい火加減で、じっくり煮出してあげてくださいね。なお途中で、アクが出てくるかもしれませんが、とる必要はありません。アクこそが「ファイトケミカル」なのだそうですよ。

20~30分間煮たら、火を止めてざるなどで濾してください。野菜の旨みと栄養が凝縮された、黄金色のベジブロスの完成です!

その後は粗熱を取って、冷蔵庫で保存します。ただし、1週間程度を目安に使い切りましょう。たとえば、味噌汁やスープに使ったり、カレーを作るときに水の代わりに入れたり。煮物を作るときのだし汁代わりにもなります。

なお、「1週間では使いきれない!」という場合は、早い段階で冷凍することをオススメします。製氷皿に流し入れて凍らせておけば、少量のおかずを作るときにも手軽に使えますね。冷凍の場合は、2~3か月ほどを目安に使い切りましょう。

野菜の栄養が詰まって、作るのも簡単、しかも美味しい!成長期の子供にとって魅力たっぷりのベジブロス。一度試してみる価値はありそうですね!

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